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2008年6月13日金曜日

Japan Ktoto Yamashina Daigo-ji :world heritage site





Japan Ktoto Yamashina Daigo-ji :world heritage site

今回は京都Kyotoメインエリアからは少し離れた場所へ行ってみることにした。

目指すは山科Yamashina方面。

豊臣秀吉Toyotomi Hideyoshiの「醍醐の花見」で有名な

「醍醐寺」Daigo-jiに赴こう。

Historic Monuments of Ancient Kyoto
登録区分 文化遺産
登録基準 文化遺産(ii) (iv)
登録年 1994年

東西線醍醐駅から遊歩道を渡って15分、

京都府下最古の建造物oldest structure in Kyoto

を有する醍醐寺Daigojiに着いた。

空海の孫弟子・聖宝理源大師が874年に創建したこの寺。

以降醍醐山(笠取山)は修験の場として栄えることとなる。

907年には醍醐天皇が醍醐寺を自らの祈願寺としたため、

醍醐山の麓に大伽藍が発展するようになり、現在の姿になったのだとか。

まずは下醍醐の入口、「三寶院」を見学しよう。

1115年の創建と言われる三寶院。

応仁の乱Ounin=no-ranによる焼失で創建時の姿ではないが、

その厳かな雰囲気は当時のまま(多分)。

中でも国宝national treasureの表書院Omote shoinには落ち着いた空気が漂う。

さすが特別名勝に指定されるだけあり、

表書院Omote shoinから眺める庭園はなかなかのもの。

この庭園は、秀吉が醍醐の花見Daigo-no-hanamiの際に自ら設計したものだとか。

実に興味深いエピソードだ。

三寶院では表書院のほか、

「唐門」Karamonも国宝national treasureに指定されている。

1599年に伏見城から移築された門で、

中央には豊臣家の桐紋、左右には天皇家の菊紋が刻まれているのが特徴だ。

う~ん、大胆。

それでは仁王門Nioumonをくぐり、

下醍醐のメインエリアへと入っていこう。

まず見えてきたのは国宝の金堂。

1599年に秀吉の命により紀州湯浅の護国山満願寺の本堂を移築したものとされている。

内部には本尊である薬師三尊(重文)が祀られていた。

そして次。金堂の南にあるこいつが、

京都府下で最古の建造物と言われる五重塔gojyuu-no-touだ。

応仁の乱の戦火の中、

唯一残存した奇跡的な建築で、その歴史的価値は大きい。

醍醐天皇の一周忌(931年)に計画され、

951年に完成したとされる貴重な国宝である。

それにしても塔ってやつはいつ見ても心が和むなァ。

今回は拝観することができなかったが、

塔内部には貴重な壁画が安置され、単体で国宝に指定されているらしい。

日本密教絵画Mikkyou-kaigaの源流をなす重要なものだとか。

そういうものはぜひ拝見できるようにしてほしいものだ…。

というわけで、下醍醐shimo-Daigoエリアはここまで。

ここから先は上醍醐Kami-daigoと呼ばれるエリアとなる。

山頂まで徒歩60分。

雪道の過酷な登山へいざ出陣。

醍醐山よ、かかってこんかい!!

なにもこんな大雪の日に…と何度後悔したことか。

西国三十三箇所Saigoku-33place最大の難所と言われるだけあり、山道は相当に険しい。

著しく体力が低下している今のボクにとって、

この巡礼の道はちょいと過酷だった。

が、逆にこの大変さが、登りきったときの達成感を与えてくれる。

上醍醐Kamidaigo、ついに着いたど――――ッ!!

それでは、上醍醐Kamidaigoの建築物巡りとしけこもう。

まずは国宝の「清龍宮拝殿」。

室町時代1434年に再建されたものだ。

寝殿造りの上品な建築。

醍醐寺Daigo-jiの鎮守神である清瀧権現を祀っているそうだ。

お次は、醍醐天皇Daigo-emperorの御願により

907年頃に理源大師によって建立された

国宝National treasure「薬師堂」Yakushi-do

現在の堂は1126年に再建されたものであるが、

平安時代の遺構がこうして残っているということは素晴らしいことだ。

もう少し巨大な建築をイメージしていたのだが、

思いのほかこじんまりとした佇まい。

でも、山の上にひっそりと建つ姿は良いな。



このほか上醍醐Kamidaigoには、

西国三十三箇所Saigoku-33place第11番札所の准胝堂もある。

ドッシリと重厚感あるつくりだ。

そして向こうに見えるのは…

五大堂godaido(不動堂)。

かつては国宝だったが、昭和7年に焼失してしまったらしい。


1606年に豊臣秀頼Toyotomi Hideyoriにより再建された

「如意輪堂」Nyoirindoは重要文化財。

吹雪とのコラボもなかなか。

「開山堂」もまた重要文化財。

理源大師像が安置されているのだとか。

そんな数ある堂宇の中でも目をひくのは醍醐水井戸。

874年に理源大師が感得した霊泉とされ、

現在でも霊水が湧き出しているのだ。

「嗚呼、醍醐味なるかな」

冷たくて旨ッ!

雪と汗でグチョグチョになりながらも、ここまで来てよかったわ~。

ここに来るまでは、実はあまり期待していなかった。

が、こんなに貴重な建築物の宝庫だとはな!

国宝National treasureも満載で、見どころイッパイ。


いい意味で裏切られた醍醐寺Daigo-jiなのだった。<11/17制覇>


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